あじさい

雨に濡れて咲く紫陽花(あざいさい)は、梅雨の日本の美しい風景です。小さな花が集まって一つの大きな毬(まり)を形作る姿は、多くの仏が集い宇宙の真理を表す真言宗の「曼荼羅(まんだら)」の世界を思わせます。

また、土の性質によって青や紫へと色を変える様子は、縁によって変化する人の心や、万物は移り変わるという「諸行無常」の教えも感じさせてくれるでしょう。静かに紫陽花を眺め、その奥深い魅力に触れてみてはいかがでしょうか。